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現在、セクショナル機を導入するにはすぐ
1億円以上の費用がかかります。
ですから元を取るのにかなりの期間がかかってしまいます。
ではセクショナル機は新品を購入するしか方法はないのでしょうか。
改修という方法があります。
フレームとその他使えるものだけ残して
セクショナル方式に変えてしまうのです。
費用がかなり節約できます。
例えば新品の購入に1億円かかるとします。

もしそれが6千万円で改修できれば4千万円節約でき、それを他の機械の改修費用に充てることができ、工場全体の生産力アップにつながります。
でもこんな疑問がわいてくるのではないでしょうか。
「費用は安くできても性能は大丈夫なのだろうか?」
この疑問に応えるために次の項から順番に説明していきます。


「セクショナルドライブ」のことを略して
セクショナルと呼んでいます。
グラビア印刷機は、各ユニットの印刷版を
回転させるのにメインのモータを設置して
メインシャフトを介して動力を伝達します。
セクショナルは、メインのモータとシャフトの代わりに、各ユニットにサーボモータを
付けて版を回転させる方式です。

◆セクショナルの特徴
1・ ギヤによる接続部分がなくなりますので騒音と振動がなくなります。
2・ カラコンの方式
コンペン方式は各ユニット間の距離を増減して見当を合わせますが、セクショナルは回転中の位相を変えて見当を合わせます。


グラビア印刷機の性能を判断するのに大事なポイントはテンション、乾燥、ドクター周りです。
印刷機を評価するときは、この3点をしっかりと見極めることが大事なポイントです。
◆テンション
印刷機の見当ずれの原因はほとんどがテンションが原因です。
巻だしは直接印刷に関係ありませんが、インフィードとアウトフィードのテンションは印刷に大きな影響を与えますのでとても重要です。
また、巻取りのテンションは製品の仕上がりに影響しますのでここも重要です。
巻取りテンコンが良くないと、巻締り、シワ、菊模様、横ずれ等の不良が発生します。

◆乾燥
乾燥の方式には2つあります。
電気によるものとガスによるものです。
電気にも2通りあって、乾燥ボックスの中にヒータを内蔵したものと、外部に熱風発生器をおいて、そこから乾燥ボックスに熱風を送り込む方式です。 
ヒータ内蔵式のものはやめたほうがいいと思います。
乾燥ボックスの長さ、排気機能、冷風、乾燥に留意します。
◆ドクター周り
ドクター装置は、使い勝手の良さとドクタの角度調整が簡単に出来るというのがポイ
ントではないでしょうか?
ドクタを抑えるエアーシリンダー付きがお勧めです。

おわかりのように、セクショナルとは版胴の駆動方式のことをいうのであって、3点のポイントがしっかりしていれば、新品でも

改修品でもさほど性能に違いはないと結論づけることができます。


少し古い話になりますが、2014年3月31日の「包装タイムズ」に印刷加工業実態調査のシリーズで「印刷機老巧化業界再編を刺戟か」という記事がありました。
そして老巧化対策として、メンテナンス25%・新規導入7%・廃業4%・その他13%という結果が書かれていました。
新規導入の例としてセクショナルを取り上げ、1ユニット2500万円から3000万円かかるので新規導入もたやすいことではないということでした。

この記事を読まれた読者は「確かにその通りだ」 と、絶望的な気持ちになったのではないでしょうか?
でも本当にそうなのでしょうか?他に方法はないのでしょうか?

★★あります★★
以下にその方法を述べていきますので、最後までお読みください。

現在航空自衛隊の第一線で活躍中の戦闘機 F-15は1970年代にアメリカで生まれ、航空自衛隊で実戦配備されたのは1986年です。
以後30年にわたって第一線で活躍し続けています。
では30年経ったこの戦闘機を老朽機と呼ばないのは何故でしょうか?なぜ30年も第一線で活躍できているのでしょうか

それは、この30年間の電子技術の進歩を利用して、その時代の要求に合うようにレーダやミサイルや支援機器を、絶えず改修してきたから、F-15は何年たっても最新鋭機なのです。
そして、F-15戦闘機は、次期戦闘機F-35が実践配備されるまで、更なる改修を重ねながら最新鋭機であり続けるのです。

もうお分かりですよね。
印刷機もF-15と同じように、その時代の要求に合わせて改修をし続ければ、決して老朽機になることはないのです。
ここにまさに対照的な2つの会社を例にあげてみたいと思います。

一つはなかなか利益があげることの出来ないAという会社。一つは税金対策をどうしようかと考え、決算前に設備の改修をしようかと考えているBという会社。
この二つの会社の違いは、それぞれの工場に入ってみればすぐわかります。
A社の機械は購入した時以来何の改修もしていません。中には故障したまま放置している機械もあります。

ではB社はどうでしょうか?
器械は古いのですが、色々と工夫して、全ての機械に改修の後がみられます。
この違いが結果として、片や儲かる会社、片や儲からない会社になったという訳です。
結論
★★改修をしないで儲かることはない★★

言葉の意味
修理;壊れたところをなおす。現状維持。
改造:Aという機能の機械に手を加えてBという機能にする。
改修:Aという機能の機械に手を加えて、時代のニーズに合うように性能を向上させる。

 


ヤマデンお役立ち情報 第11号2頁
 

上の写真、少し解かり辛いですが、何年も使用しないで放ってあったボロボロの印刷機を、フレームだけ残して最新式のセクショナルに改修したものです。
「包装タイムズ」では1ユニットあたり2500~3000万とありましたが、ヤマデンで改修すれば、半分の1500万位でしょうか?

 

でも予算のない会社がセクショナルにする必要はなくて、従来のものでもプチ改修で十分な成果を上げることができます。
身の丈に合った改修が大切です。無理してセクショナルを導入しても会社を倒産させては何にもなりませんから。

改修をしていない機械で一番最初に手をつけなければならないのがテンション関連です。
インフィード・アウトフィード・巻取の中で手動のところがあったら、先ずそこを自動テンコンに替えます。
特にインフィード・アウトフィードにPIV(ギヤボックス)を使用しているものがあったら、これも手動式の機械ですから、すぐに自動式のテンコンに替える必要があります。
インフィード・アウトフィードは予算が許せば速度テンコンがベストですが、予算が無い場合はトルクテンコンでも、手動式に比べれば、各段に良くなります。
テンション関連の自動化が終わったら、次に圧胴とインフィード・アウトフィードの開閉が手動式なら、それをエアーシリンダ式に改修します。
次に乾燥・ドクタ周りを調べて品質の向上に効果があると思われるところから手掛けていきます。

 

巻取機もパウダ式でも十分使えますが、更なる性能アップを望むなら、サーボ式に改修すべきところです。
さらに巻取機には巻きの横ずれを防ぐために、当たり前見たいにサイド板を使用していますが、品質のアップと工数の低減を模索するならば、タッチロールの採用が欠かせません。

ヤマデンは老巧化した機械を、プチ改修によって取敢えずテンコンを自動化し、次にテンコン以外のところを改修して普通の機械にし、最終的に今の機械を最新鋭機へと改修していきます。
そして、儲からなかった機械を儲かる機械へと変身させます。
★★改修の継続が利益の継続★★




速度テンコン
◆高速度PID制御による精密なテンション制御
◆ハンチングを抑えるための感度調整がVRツマミで可能
◆ダンサロール不要

セクショナル印刷機
◆コンペンレスで見当ずれを制御
◆ヤマデン特許のドクター装置を搭載
◆制御盤レス

 

ドクターユニット(特許取得)
◆ 版胴とワンタッチ脱着
◆ 左右のバランス調整不要
◆ カブリ発生無し

 

横見当装置(特許申請中)
◆ 縦見当装置はそのまま使用
◆ 簡単操作
◆ 版の作り直し不要

 


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