見当ずれの対策

見当ずれの原因はインフィードとアウトフィードのテンションの不安定が原因です。

古いテンコン例えばPIV方式、リングコーン方式のものはその方式そのものが過去のものとなっています。

PIV方式は制御が自動制御ではありませんので見当ずれは必ず起きます。
また切替え時のロスも大きいです。

リングコーン方式も過去のもので現在はインバータにとって代られており生産中止となっています。
定速度運転の時もテンションは安定しません。
切り替え時のロスも大です。
この二つの方式のものは即新しい方式のものへの変更が必要です。

パウダ方式のものは上記二つのものより精度はよく。定速度の時は問題はないのですが、切換え時のロスが大きいのが欠点です。

ダンサロール方式のものは年式の新しいものは問題ないのですが、古いものは精度がそんなによくないのと、部品の劣化がありますので、10年以上使用しているものは交換が必要です。

インフィードのテンションが安定しないと全ユニットで見当ずれが起きます。

アウトフィードのテンションが安定しないと後半のユニットで見当ずれが起きます。

カラコンを導入すると見当ずれはなくなると思っているひともいるようですが、それは間違いです。
カラコンの本来の機能はモニター機能です。

テンションが安定していれば見当ずれは起きません。

名古屋でテンコンのみを新しくして、カラコンなしで5色機を運転しているところがあります。

カラコンは温度変化や材料の変化などで起きる微小な見当ずれを補正するのが本来の機能です。

横ずれの対策

横ずれは、芯出しが原因と思っている人が多いのですが、本当はほとんどがテンションが安定しないのが原因です。

横ずれがある間隔でずれて安定していれば芯ずれの可能性が第ですが、原反が絶えず左右に動いて
いる場合はテンションと思って間違いないでしょう。

ですから改善の方法は{見当ずれの対策}と同じです。

巻取り不良の対策

巻取り不良の原因は2つあります。

1つは巻取時に原反と原反の間に空気を巻き込んでしまい、横ずれ(タケノコ現象)をおこすもの。
これはタッチロールを付けることで解決します。

タッチロールはつける位置、角度、強さなどに配慮が必要です。

もう一つはテンションが原因で巻締りや菊模様、横ずれを起こすものです。

これはサーボ式のテンションコントロールに改造すればすべて解決します。

このときもまた運転時のテンション、助走時テンション、新軸スタートテンションなどの適正な調整が必要です。

サーボ式が理想ですが、経費を抑える目的でモータは従来のものを使用してテンコンと制御部だけを取り換えるという改造法もあります。

この方法でも古いトルクモータ方式やDCモータ式に比べれば格段に性能はアップします。

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