巻取り機

巻取り機

巻き品質を大別すると次の3つになります。
1. 菊模様
巻き途中で緩んだ部分が生じ菊模様となる。
2. テレスコープ
巻き途中で原反が横にずれる
3. ゲージバンド
厚さの歪みや縦方向の印刷等で一か所だけ厚みが重なり凸状となる。

以上が巻き仕上がりから見た巻き品質ですが、 そのほかに無視できないのが切替時のロスです。
切替時のロスも次の3つにわけられます。
4. 巻き締り
5. 巻き緩み
6. 見当ずれ
以下それぞれの解決法を検討していきます


順に解決法を示していきます。
1. 菊模様
テーパテンションが有効である。
巻き始めだけを少し強めに巻くのも効果がある。
2. テレスコープ(タケノコ)
タッチロールが有効である。
空気の巻き込みを防ぐためによく用いられ てはいるが、理論的に理想的なものはすく ない。
タッチロールは付け方によっては品質に悪 い影響を与えかねません。
当てる位置、角度、強さに細心の注意を 払う必要があります。
3. ゲージバンド
どちらかというと緩く巻いた方がよい。
定期的に巻き位置をずらす。
根本的な解決法はない。


4. 巻き締

適切なテンションの設定が必要。
5. 巻き緩み
適切なテンションの設定が必要。
6. 見当ずれ
設定したテンションに早く安定する必要がある。
巻取機だけでなくインフィードの影響が大きい。
切替のショックをユニットに伝えないのと早いテンションの回復のために、インフィードを速度テンコンとする。

豆知識
検討ずれの語源って知ってました?
この間テレビでやっていましたが、江戸時代に刷られていた版画の用語なんですってね。
版画をかさね刷りするときに絵柄がずれないように記しをつけた。その形がトンボに似ていたのでトンボともいうんだそうです。


巻取り機
巻取り機

通常運転時のテンション
■通常巻き取る時のテンションである
■設定はデジタル式、アナログ式がある

巻取り機
■新軸の助走テンションである
■助走時は速度をライン速度に連動させる必要がある
巻取り機
■最大出力の何パーセントと設定される
■通常テンションとの関係が重要
■このテンションを何秒間にするかも重要
タッチ
■原反が巻き取られた直後が最適
■他の位置でも効果がゼロという訳ではない

巻取り機
■軸の中心に向って圧をかけるのが最適
■実際は概算値の場合が多い
  
巻取り機
■エアーシリンダを使用することが多い
■巻取テンション換算のデジタル表示が
望ましい

巻取りの理論の力学的探究は1950年ころから始められ、その間いろいろな説か提案されていますが、日本で詳しい理論が発表されるようになったのはまだここ数年のことのようです。

その詳しい理論は難しい数学の式が入りますので完全の理解するのは至難の業です。
我々にできることはその理論の概算をつかみその理論にそった実験をして、実用的なものを作って、実際に現場で使用して結果品質を上げ利益を上げることだと思います。

巻取機におけるタッチロールの役割は大きいものがあります。
ヤマデンでは巻取りテンション換算で圧力をデジタル表示するタッチロールシステムを提案出来ます。
従来から提案してきました
サーボ式巻き取りテンションコントローラとこのタッチロールシステムを採用すればより高い巻き品質を実現できるものと確信します。

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