ラミ機

ラミ機のカール シワの解決法
テンション・芯出し・湿度・温度」 の中でカールとシワの原因になっているのは何
ラミネートという仕事において、その制作過程で一番問題になっているのがカールとシワではないでしょうか?
この問題についてそれぞれのメーカーがそれぞれの方法で、経験値をもとにしながら苦労しているのが現状ではないでしょうか?
原因については、テンション・芯出し・湿度・温度など色々と推測しながら対策を練っているのだと思います。 
ヤマデンは主にグラビア印刷機のテンションに携わってしてきましたので、ラミ機についてはあまり関心を寄せないでいました。
以前に「ラミはグラビアと違ってそれ程テンションに関して神経質にならなくてもいいんだ」 と言ったラミ製造メーカの言葉を信じていました。
でも本当にそうなのでしょうか?
テンション・芯出し・湿度・温度」 の中でカールとシワの原因になっているのは何
上に挙げた原因「テンション・芯出し・湿度・温度」の中でカールとシワの原因になっているのは何でしょうか?
最も大きな原因はテンションだと思われます。
通常、第1巻出しの原反に第2巻出しの原反を貼り付けるのが普通ですが、この両者のテンションが安定していることが大事で、 さらに両者のテンションのバランスです。
そして、この後の巻き取りのテンションが安定していることも大事です。
今迄に実績のある製品に関しては、経験値をもとにしてテンションを設定しているのでさほど問題はないでしょう。
しかし現在では次々と新しい製品が生み出されていますので、新しい製品に経験値だけで対応するには無理があります。
更に第2巻出しのテンションは、薄い原反の場合1kg以下までテンションをさげなくてはならない時もあります。
このような場合メカロスと原反の自重のためパウダ制御ではダメで、サーボ制御に頼らざるをえなくなります。
簡易弾性測定器
では実際にどのようにテンションの設定をすればいいのかというと、そう簡単ではありません。
そこでヤマデンでは強力な助っ人を用意しました。
「簡易弾性率測定器」です。
この測定器が、第1巻出しの原反と第2巻出しの原反の弾性率を測定し、それぞれのテンション値を計算し表示してくれますので、 オペレータはそのテンション値を設定すればいいのです。
また,第2巻出しの微弱なテンションはサーボモータを使用した「ヤマデンのテンションシステム」で実現できます。
即ち、「弾性測定器」と「ヤマデンのテンションシステム」でカールとシワの問題は完全に解決できるということになります。
「ラミ機のテンションはグラビア印刷機のように精密でなくてもいい。」という今までの常識は間違いです、
場合によってはグラビア印刷以上にテンションの精度が要求されるのだと思います。
今まで、手探り状態だったラミの製造をはっきりと「見える化」して、理論を基にした近代的な生産工場へと変身させてください。
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